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サージ・インパルス テスター

10-bit/100MHz A/Dコンバータ採用

より高精度な試験に! サージ/インパルス試験機

 

20+

20年以上の同分野での開発経験

サージ/インパルス試験機は相間絶縁試験機とも呼ばれ、巻線の試験として最も有効な 方法の1つと考えられています。この試験は非破壊検査であり、良品標準コイルの波形と 試験コイルの波形を比較することにより、簡単にそして正確に、巻線の良否判定を行う事ができます。

なぜ10ビットが必要か?

 

インパルス試験機では、 高電圧のインパルス応答をA/D変換器でデジタルに変え、波形を解析します。印加電圧は通常負極性の電圧ですが、インパルス応答は正負極性の電圧となります。 そのため、A/D変換器では両極性の電圧の捕捉が必要となり、電圧精度はそのビット幅の半分になります。また、広範囲での印加電圧を捕捉するためレンジ切り換え(段階的なゲイン切り換え)を行わなければならないので、有効ビットはさらに減ってしまい、最悪の場合さらに半分程度になってしまいます。このことは、8ビットのA/D変換器を使った場合、6ビットの電圧精度しか得られないことを意味します。6ビットは64ステップしかないので、 1.56%の分解能しかありません(例えば1kVの印加電圧では、その分解能は15.6V )。

近年、 より高品質、高精度が要求される中、8ビットのA/D変換器を用いたインパルス試験機(1.56%の分解能)でよい検査が行えるとは到底思えません。(実際、差分面積評価で1ターンショートが 0.5%以下の変動として表れることはよくあります。)弊社では、10ビットのA/D変換器を用いることでより高精度の検査を実現しています。

 

Fig.1-3

デジタル理論の基本

 

アナログ波形をデジタル化する原理は、連続する線を点で表現することです。隣接する点の間隔が近いほど、また点の数が多ければ多いほど、オリジナルの波形を正確に再現できます。

マスタ波形と試験波形の高精度の比較試験

Fig. 1の波形を、オリジナルのアナログの減衰振動波形とします。この波形に、グリッド(格子)を重ねてみます(Fig. 2)。グリッド上の縦線は時間の経過を表し、横線は、電圧の変化を表わします。グリッドと波形の交点(Fig. 3)は、減衰振動波形の大まかな輪郭を表わすことが出来ます。グリッドの間隔が狭ければ狭いほど、オリジナルの波形の再現に近くなることは容易に理解できると思います。 デジタル化された波形は、アナログの信号ではなく、点の連続であるということです。マスタ波形と試験波形の高精度の比較試験を行うには、より多くの点が存在することが不可欠です。10-bitのA/Dコンバータを採用するSDT-06では、電圧解像度は、1024ドットとなり、これは8-bit機(256ドット)の4倍の点を持つことになります。

Fig.4-5

14日 無料デモ機貸出

ご購入をご検討中のお客様向けに、ご納得いただいてからご購入いただけるようデモ機を用意しています。実際に実機をお使いいただいてご購入を決定していただけましたら幸いです。